2018/02/15
鯛(タイ)は昔から、おめでたいお祝いの席に欠かせない魚ですよね。
姿、形、色が美しく、昔から『腐っても鯛』といわれて、魚の王者として尊重されてきました。
姿形だけでなく、料理をして食べたときの味も魚の王様です。
Contents
鯛の生態や産卵
日本近海の真鯛(マダイ)は、ふつう岸からあまり遠くない岩礁地帯に生息しています。
日本の北部と南部では産卵期に違いがでますが、4月末ごろの産卵期になると群れをなして岸近くの湾内に入り込んできて、海中の藻などに卵をうみつけます。
鹿児島県では1月下旬から3~4月。
瀬戸内海で5月。
山形県、青森県では5月下旬から6月上旬。
成長は北ほど遅く、南ほど早いのが特徴です。
鯛の種類や仲間
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鯛(タイ)と名前についている魚は多くいます。
その中でもスーパーなどでよく見かける鯛の仲間を紹介します。
鯛(タイ)
正真正銘の鯛は真鯛(マダイ)と呼ばれます。
目の上に綺麗なブルーのアイシャドーを描いたような模様が特徴。
別名:ホンダイ、オオダイ
分類:タイ科
赤色の肌に瑠璃色の斑点をちりばめた、美しい形態をしているのが特徴です。
大きなものは、体長1メートルを超える大物までいることも。
日本各地の近海から、東シナ海、東南アジアの沿岸に生息しています。
黄鯛(キダイ)
全体的に黄色みを帯びているところから、名前に黄と入っているのが特徴です。
別名:レンコダイ、カズコ
分類:タイ科
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別名にもありますが、関西地方ではレンコダイとも呼ばれています。
大きなものでも35センチほどの大きさ。
太平洋沿岸では房総半島以南、日本海沿岸では新潟より南西、また台湾や東シナ海の沿岸に分布する。
石鯛(イシダイ)
別名:シマダイ、ハス、シマグロ、チシャ、クチグロ
分類:イシダイ科
体の両側に黒い縞模様があるので、シマダイともよばれる。
大きなものは60センチ。
北海道南部から、日本各地および台湾の沿岸部や東シナ海などに分布する。
黒鯛(クロダイ)
別名:チヌ、クロチヌ、チンチン
分類:タイ科
文字通り黒色のタイ。
関西ではチヌ、東京では稚魚をチンチン、若魚をカイズ、成魚をクロダイと呼ぶ。
大きなものは40センチ。
北海道南部から、日本各地や台湾の沿岸地帯に分布する。
真鯛(マダイ)の旬
マダイは、春になって桜の咲く頃に産卵します。
この時期のマダイは身に脂がのって最高においしく、「桜ダイ」といって珍重されます。
産卵が終わった夏は身がやせて、味が落ちます。
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真鯛(マダイ)の有名な産地
昔から、うまいタイといえば「明石の鯛」
明石海峡あたりには小エビが多く、タイが小エビを主食にしているため美味しいのが特徴です。
そのほかの産地では、千葉県の外房が有名ですが、タイは瀬戸内や外房に限らず、日本各地の沿岸で漁獲されています。
徳島県の「鳴門鯛」、神奈川県の「佐島鯛」なども有名。
新鮮な真鯛(マダイ)を選ぶ目利きの仕方
スーパーや市場で鮮度の良いマダイを選ぶときには
①目がスッキリ澄んでいるのが新鮮。
②腹は白部分が鮮やかなもの。
③エラが紅色のものを選ぶ。
④切り身の場合は、みずみずしく、つやがあり弾力性のあるもの。
がいいでしょう。
大きさは「目の下一尺」といって、体調40センチ、2キロぐらいが最高
養殖の鯛は、天然モノに比べて、全体にやや黒っぽく、とくに目の後ろが黒みがかっています。
輸入ものは、日本近海産より色鮮やかで目玉が大きいのが特色ですが、味はいくぶん落ちます。
真鯛(マダイ)の食べ方
マダイは頭から尻尾まで全身まんべんなく食べられる捨てるところが少ない魚です。
あっさりとした味わいの中に、甘みと濃厚なうまみを発揮して、和・洋・中華と、幅広い料理で楽しませてくれます。
頭はかぶと焼き、あら煮などにすると美味しいです。
身は姿焼き、刺身ともに美味。
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活け造り
薄造りの刺身を盛りつけ、好きな野菜で彩りを。
頭を左にして盛るので、左目の美しいものは、値段も高めです。
魚身になるべくふれないようにおろします。
塩焼き
塩でタイのおいしさを封じ込め、焼いて香ばしさを加味。
全体に均一に塩が回るように、塩は30㎝くらいの高さからふります。
焦げやすいひれや尾は焼く直前に塩をもみこんでおくと、焼き上がりがきれいになります。
火加減は強火の遠火が理想。
鯛飯(たいめし)
煮立ちまでの時間をかけて炊いたご飯は、かまどで炊いたのと匹敵するおいしさ。
タイは新鮮なものなら、焼かないでそのままいれることもありますが、焼いてから入れた方が香ばしさが加味されます。
炊飯器で炊くときは、炊飯器の内釜の口径より小さいタイを選ぶことを忘れずに(笑)
昆布じめ
昆布の風味を移し、コクと旨みを含ませた絶品。
昆布は上質なものを選びましょう。仕上がりの味が違います。
タイは重ならないように、昆布からはみ出さないように並べます。
3時間後くらいから味わいがよくなり、長く置くほどアメ色に。
昆布の味がしみ込みますが、好みに合わせて長さは加減します。
その他、タイのかぶら蒸しやタイ皮のきゅうりもみなどもおすすめ。
参考文献
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